TAMBOの最大の特徴である「不動産クラウドファンディング」について、どのような仕組みであるか、メリットや注意点について説明いたします。
不動産クラウドファンディングとは
不動産クラウドファンディングとは、不動産を投資対象とするクラウドファンディングですが、そもそも「クラウドファンディング」とは何かについて説明いたします。
クラウドファンディングとは
クラウドファンディング(Crowdfunding)とは、多くの人々から少額の資金を集め、インターネットプラットフォームを通じてプロジェクトや事業の資金調達を行う手法です。資金提供者は一般投資家で、多数の投資家からの小口出資が合計してプロジェクトに必要な資金を形成します。資金提供者は通常、対価として利益分配、プロジェクトの製品、サービス、または特典を受け取ることを期待して出資します。
クラウドファンディングの主な特徴は次のとおりです:
- オンラインプラットフォーム: クラウドファンディングは、専用のウェブサイトやアプリケーションを通じて行われます。プロジェクト発起人はそこでプロジェクトを紹介し、資金提供者はプラットフォーム上で簡単に出資できます。
- 小口出資: 資金提供者は少額でプロジェクトに寄付や投資を行います。これにより、多くの人々が手軽に参加できます。
- 対価や特典: 資金提供者は、対価として事業利益、プロジェクトの成果物や特典を受け取ることを期待します。例えば、新商品の最初のバッチ、プロジェクトのクレジット、限定版のアイテムなどが含まれます。
- 多様な用途: クラウドファンディングは、新製品やサービスの立ち上げ、芸術プロジェクト、慈善事業、起業、映画製作など、さまざまな分野で利用されています。
- リスクと成功の不確実性: プロジェクトが資金調達の目標を達成するかどうかは資金提供者の支援に依存します。成功したプロジェクトは資金を得て進行しますが、目標未達成の場合、資金提供者には返金されることが一般的です。
不動産クラウドファンディングとは
不動産クラウドファンディングは、上記のクラウドファンディングの仕組みを利用して集めた資金を不動産に対して投下して運用し、得られた運用益を資金提供者に分配する手法です。
通常の現物不動産投資の場合、投資家自身が自己資金や金融機関からの借入れで用意した資金で不動産を取得し運用していきますが、収支管理から不動産の法的管理、物的管理、賃貸管理、それらの外注管理まですべての煩雑な管理業務を投資家自身で行う必要があります。
これに対して、不動産クラウドファンディングであれば、投資家は資金の出資と定期的な運用報告のチェックを行うだけで、上記の煩雑な管理の手間から解放されて運用益を得ることができるようになります。
不動産特定共同事業法に基づくクラウドファンディングだけではなく、不動産会社を融資先対象としたソーシャルレンディングも広い意味で「不動産クラウドファンディング」であるといえますが、WEBサイトによっては前者に限定して「不動産クラウドファンディング」と称するケースが多いため、各サイトでの用語の定義にご注意ください。
不動産クラウドファンディングのメリット
不動産クラウドファンディングには、投資家にとって以下のようなメリットがあります。
【メリット①】少額から出資可能
商品によっても異なりますが、数万円から数百万円で不動産投資を行うことができるため、ひとりで数千万円以上の資金を用意する必要がある現物不動産投資に比べて、手軽に参加することができます。
【メリット②】分散投資が可能
少額から出資ができるため、異なる商品や異なる事業者の商品に分散投資することで、リスク分散を図ることができます。
【メリット③】管理の手間からの解放
通常、不動産投資を行うと、不動産を保有することに伴う様々な管理の手間が生じますが、不動産クラウドファンディングの場合はそれらの管理の手間を事業者が引き受けるため、投資家は管理の手間から解放されます。
【メリット④】不動産のプロのノウハウの活用
不動産クラウドファンディングでは、不動産の賃貸や売却を不動産のプロである事業者に任せることができるため、不動産価値を高めるのに有効的な不動産運用が期待できます。
不動産クラウドファンディングの注意点
不動産クラウドファンディングは、不動産を対象とした共同投資商品であることから、以下のような注意点に気を付けて出資する必要があります(契約書類の内容やリスク説明などを十分にご確認ください)。
【注意点①】不動産特有のリスク
投資対象が不動産であることから、通常の現物不動産への投資と同様に、対象不動産が空室になるリスク、想定していた賃料で賃貸できないリスク、想定していなかった費用が発生するリスク、物的に毀損するリスク、法的な瑕疵があるリスク、想定していた価格で売却できなかったリスクなど、様々なリスクが顕在化することにより、得られる利益や出資金の返還額に影響が及ぶ場合があります。
【注意点②】出資持分の流動性
通常の不動産や株式などであれば流通市場が整備されているため、比較的容易に売却して換金化することができますが、不動産クラウドファンディングの出資持分の場合はそのような流通市場がなく、また、契約により譲渡方法に制約がある場合もあるため、投資家自身の資金の性格を踏まえたうえで、運用期間などが自分の投資方針に合致しているかなどを考えて投資判断する必要があります。
【注意点③】税務的な取り扱い
「不動産クラウドファンディング」と一括りで言われることが多いですが、不動産クラウドファンディングの中には権利形態が異なるものが混在しているため、投資を検討している商品がどのような形態のものなのか、それによる税務に対する影響などを十分に理解して投資することが必要になります。
TAMBOは不動産特定共同事業法に従って締結される「匿名組合契約」に基づくクラウドファンディング商品であるため、個人の会員様の場合、分配金は雑所得として総合課税の対象になり、原則として確定申告が必要です。ただし、給与所得者の1年間の雑所得の合計額が20万円以下の場合には、確定申告が不要な場合があります(税務に関する詳細は、税理士または所轄税務署にご確認ください)。
確定申告に必要な支払調書は、毎年1月下旬頃にマイページにてダウンロードできます。